製品検査に用いられる検査治具

検査治具とは、製造業の現場で、作った製品が規格通りかどうかをチェックするのに用いる器具とか用具、装置のことです。治具という言葉そのものが専門用語ですが、辞書で調べると工具の位置合わせなどに用いる器具のように出てきます。これは別に製品の検査のためのものではなく製造段階で用いるものですが、要するに決まった規格どおりに生産したい場合、例えばどこで素材を切るのか、どこに穴を開けるのかといった点がバラバラでは困るのは言うまでもありませんので、それをいわばガイドするために用いられるものになります。実は日曜大工などで用いられる器具であってもこれに該当するものはあり、例えばクランプとか万力などは一種の治具です。

しっかりと対象を止めて固定することも、位置合わせのために重要であることは理解できるはずです。検査治具とはこのような一般的な治具とは少し意味合いが異なりますが、製品が規格通りかを調べるガイドとなるような器具とか装置などを指すということです。具体的には予めその製品の長さどおりに切ったサイズの棒などが分かりやすい例になります。棒を横に当ててチェックすれば、サイズどおりかがすぐに分かります。

より実務的な検査治具の例は、同じ長さをチェックするのであっても単なる棒ではなく、その製品がちょうど収まるサイズの枠を用意することです。枠にちょうど収まれば良品で、収まらなかったり小さすぎてがたついたりすれば不良品となります。