オリジナルソケットとは、何かただ一つの特定の製品や商品を指す言葉ではありません。そもそもソケットがそうであり、これは接続部品といった程度の意味しか持ちませんから、どのようなものを接続するかによって、用途も見かけも全く異なる製品が同じくソケットと呼ばれることも十分にあるのです。そして、オリジナルソケットとは、既製の商品ではなく、何らかの形でオリジナリティを出した、いわば特注のソケットということになります。ただ、いくらオリジナリティを出すとしても、本来の用途が失われては困るというか、接続することができなくなるくらいに変更してしまってはそもそもソケットではなくなってしまいます。
要するにオリジナルソケットではあっても接続する部位は基本的には既製品と同じタイプでないと困るというか、そうでないと商品価値が無くなります。ただし、ではオリジナリティを出せるのは外見や外観部分だけかというと決してそんなことはありません。むしろ、外見にそこまでこだわって自分だけのものを作りたいと思う人は一般的にはあまり多くないからです。確かに接続する部位は既製品と同じにしなければなりませんが、その個数とか、どんなものをそこに接続するかについては自分だけの特注品を作ることが十分に可能な場合も多くあります。
本来であれば1対1で接続することしかできないにも関わらず、1対2とかそれ以上に接続したいと考えるようなことは、家庭内電気のタコ足配線の例を見ても昔から需要があるのです。