ICソケットの役割と特徴とは

ICソケットは、ICLSIといった電子部品の補完的な役割ができる専用のソケットのことを指します。リードの代わりに電極が外周に配置されており、現在基準となっているICの配列に準じた各種接続部分とピン配列に対応したふたつの種類を目的として基盤にはんだ付けして使用します。ICソケットは目立たないながらも電子部品の安定かつ継続した動きを可能とするために非常に重要なもので、基本的に日常で使用されている電子機器などの故障を防いでくれる役割を果たしているのが特徴です。この種のソケットはICの熱伝導を和らげるため、熱暴走などによって機器が故障することを防ぎ、効率的に熱を排出することによって機器そのものの寿命を延ばすことが可能となっています。

ICソケットの役割は他にもあり、電子機器類において故障の原因のひとつとされている静電気から守ることが挙げられます。そのため部品同士や人の手などの接触によって起きる静電気が原因の突発的な故障を防ぐような働きもあります。さらにソケットを使用することで直接基盤にICを接続することがなくなるため、交換などの取り外しが容易である点も特徴のひとつでしょう。特定の使わなくなった回路のICを取り外して、そのまま別のことに再利用できるため無駄な資源を発生させない点も特徴です。

ICソケットの種類は板バネ式と丸ピン式があり、それぞれ使用できる環境が異なっているため取り付けには細心の注意が払われています。