道路や橋で非破壊検査をするメリットとは

非破壊検査とは超音波や放射線や電磁波などを使って物体内部の状態を確認できる検査方法であり、老朽化した鉄筋コンクリート造のマンションなどの内部にある鉄筋の具合やひび割れなど、外から見ただけでは判断できないような対象物を調べるときに用いられています。建物の耐震基準が注目された頃にはこの非破壊検査が広く実施されていて、その名前を知った人も多いでしょう。しかし広義の意味で言えばレントゲンやX線もそうだと言えますので、知らない間に私たちの生活に役立っています。実はこの非破壊検査は道路や橋といった大きな公共物に対しても行われていて、その理由は建物と同じで時間と共に経年劣化しますが表面以外の内部がどのような状態になっているのかわからないからです。

橋や道路というのは人だけでなく自動車や電車も使っていて、その利用頻度もとても多いので劣化の具合も早いと推測されます。しかし橋や道路を管轄しているのはほとんどが自治体であり、壊れてもいないのに修繕するには予算を計上するための化学的な根拠が必要になります。そのためにそのために非破壊検査を行って内部の状態がわかれば修繕することも可能になり、急に壊れて事故が発生するのを防ぐことができるでしょう。日本には造られてから何十年も経過して修繕しなければならない橋や道路がたくさんあり、それを一度にはできないので状況に応じて順序よく行っていくためにも、この検査方法を使って危険な状態にある橋や道路を早急に発見していかなければいけません。